ふくしま森林文化フォーラム

2016.2.6 郡山市中央公民館で開催された「ふくしま森林文化フォーラム」に出席してきました。

前半では、野本寛一氏(近畿大学名誉教授)の基調講演「森林のめぐみと民族」があり、後半では、「森に育まれた文化に学び、生かし、未来を考える」というテーマで、沼田大輔氏(福島大学准教授)がコーディネーターとなって、早尻正宏氏(山形大学准教授)、岩崎真幸氏(みちのく民族文化研究所代表)、弦間一郎氏(ふくしまフォレスト・エコ・ライフ財団常務理事)、松崎和敬氏(いわきの森に親しむ会副理事長)をパネリストとしたパネルディスカッションが行われました。

基調講演では、生態民俗学的視点から昔からの多種多様な森林の恵みが紹介され、生活様式の変化とともに山林への依存度が下がることによって失われていく文化の保全・伝承への問題提起がありました。森林の現場にもっと足を運ぶことが必要と熱く語られていました。森林の現場にもっと足を運ぶことが必要と熱く語られていました。紹介のあった「民俗学的森の恵み」はいろいろな要素が複合して、生活と繋がっているのでおもしろいと思いました。

パネルディスカッションでは、「福島県の森林の現状」、イグネを題材とした「暮らしの中の森林」、フォレストパークあだたらでの森での学び・遊びによる「森林文化の継承」、いわき地区(浜通り)での「里山および海岸防災林の取り組み」が紹介され、何をどのようにして残していくか・伝承していくかについて議論されました。

今回のいろいろな意見、考え方、取り組み内容などは、私たちエコアカの取り組みと共通するものであり、取り組みの自信になり、今後の取り組みへの参考ともなりました。

森林の恵み(文化)=森のエコシステムをいかに未来に伝承するか。私たちエコアカのテーマです。

最後に、聴講者からの原発被害・いまだに続く影響に対する訴えがあり、森林文化を考えることにも大きな障害となっている現実を改めて知らされました。辛い。

<Forest Runner / エコアカ室長>

ふくしま森林文化フォーラム_チラシ-crop 基調講演

コーディネーター パネリスト

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