平成28年度インストラクター養成教育修了

平成28年度のエコシステムアカデミー インストラクター養成教育(第8回、9回、10回)を無事終えることができました。
今回は3拠点(4/19開催 第8回「京都(長岡京市)」、第9回「4/26開催 東京(本社)」、第10回「5/26-27開催 白河」)で実施されました。
受講生は全三菱製紙グループから集まり、総数25名の方が新にインストラクター補となられました。(今後活動の実績を積み、認定会議にて認定されることで真のインストラクターとなります。)
今回初めて関西在勤の方8名も受講され、エコシステムアカデミーの活動が地理的にも全国展開を始める基礎作りとなりました。
また、三菱製紙関連会社からの受講者、新入社員の受講者が多く、これからのエコアカの活動が益々活気づくものとなることが期待できる教育となりました。
みなさん、これからが本番です。
よろしくお願いいたします。

<Forest Runner / エコアカ室長>

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座学
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森林実習

第3回エコシステムアカデミー植樹会開催!

2016年5月28日(土)に「第3回エコシステムアカデミー植樹会」を、村火社有林内の生長の森で開催しました。来賓の方々、地元の方々、MPMグループ従業員および家族等総勢約50名が集まり、新緑と初夏のはしりの日差しの中、ミズナラ120本とヤマザクラ3本を植樹しました。10年、50年、100年後の豊かな森の風景が目に浮かびます。

植樹会の後は、社有林内の自然観察会、日本野鳥の会 松田道生様による講演会「森の鳥たちの生活」、紙すき体験を行い、参加者のみなさまには森・自然・ものづくりを体験する1日としていただきました。

参加くださったみなさん、運営スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

植樹会の様子は、NHK福島のニュースとして放映されたり、福島民報の記事として掲載されました。

次回は2018年5月を予定しています。

<Forest Runner / エコアカ室長>

参加者のみなさま
参加者のみなさま
植樹会_福島民報記事

社有林巡視(村火) & 炭焼小屋視察 2016.02.18

定点カメラデータ回収と社有林内放射線量測定を行ってきました。
例年に比べ1ヶ月ほど雪解けが早い感じがします。
生長の森には野うさぎの足跡が見られます。植樹した木の芽や幹にはかじられた痕がみられます。

森のめぐみの体験見学プログラムに「炭焼」がありますが、利用させてもらっていた炭焼小屋が東日本大震災で潰れてしまい、復旧の目途がたっていません。
地元で協力いただいている「みなみ製材所」様より、現役で使われている炭焼小屋の情報を聞き、現地に行ってきました。窯止めの状態で1週間後ぐらいに窯出しのようです。(連絡をもらって見に行く予定です。)また、1~2ヶ月おきに1年を通して焼いていらっしゃるようで、是非エコアカのプログラムの中で使わせてもらいたいと思います。

<Forest Runner / エコアカ室長>

エコアカ看板前 定点カメラ

定点カメラ前 かじられた幹

かじられた芽 野うさぎの足跡

炭焼小屋

「木の教え」、「木とつきあう智恵」

「木の教え」を読みながら。
普段、何げなく見たり触ったり匂ったりしている木ですが、「へぇー」の連続です。

「木は生育のままに使え」
例えば、南側で育った木は建物の南側に、北側で育った木は建物の北側で使いなさい、ということ。癖という多様性を長所として上手に活かす、木を使いこなすことは文化、ですね。
千年以上前に建てられた法隆寺もそうなっているらしい。機会があれば、そういう目で柱を見てみましょう。

木にまつわる本、第二段。「木とつきあう智恵」を読み始めました。
月相が下弦の月から新月の時に伐った木は、腐らず、虫に食われず、歪みもしないらしい。
木の不思議、自然の力、奥深い。

<Forest Runner / エコアカ室長>

木の教え

木とつきあう智恵

ふくしま森林文化フォーラム

2016.2.6 郡山市中央公民館で開催された「ふくしま森林文化フォーラム」に出席してきました。

前半では、野本寛一氏(近畿大学名誉教授)の基調講演「森林のめぐみと民族」があり、後半では、「森に育まれた文化に学び、生かし、未来を考える」というテーマで、沼田大輔氏(福島大学准教授)がコーディネーターとなって、早尻正宏氏(山形大学准教授)、岩崎真幸氏(みちのく民族文化研究所代表)、弦間一郎氏(ふくしまフォレスト・エコ・ライフ財団常務理事)、松崎和敬氏(いわきの森に親しむ会副理事長)をパネリストとしたパネルディスカッションが行われました。

基調講演では、生態民俗学的視点から昔からの多種多様な森林の恵みが紹介され、生活様式の変化とともに山林への依存度が下がることによって失われていく文化の保全・伝承への問題提起がありました。森林の現場にもっと足を運ぶことが必要と熱く語られていました。森林の現場にもっと足を運ぶことが必要と熱く語られていました。紹介のあった「民俗学的森の恵み」はいろいろな要素が複合して、生活と繋がっているのでおもしろいと思いました。

パネルディスカッションでは、「福島県の森林の現状」、イグネを題材とした「暮らしの中の森林」、フォレストパークあだたらでの森での学び・遊びによる「森林文化の継承」、いわき地区(浜通り)での「里山および海岸防災林の取り組み」が紹介され、何をどのようにして残していくか・伝承していくかについて議論されました。

今回のいろいろな意見、考え方、取り組み内容などは、私たちエコアカの取り組みと共通するものであり、取り組みの自信になり、今後の取り組みへの参考ともなりました。

森林の恵み(文化)=森のエコシステムをいかに未来に伝承するか。私たちエコアカのテーマです。

最後に、聴講者からの原発被害・いまだに続く影響に対する訴えがあり、森林文化を考えることにも大きな障害となっている現実を改めて知らされました。辛い。

<Forest Runner / エコアカ室長>

ふくしま森林文化フォーラム_チラシ-crop 基調講演

コーディネーター パネリスト

社有林巡視(赤仁田)2016.01.28

赤仁田社有林の「松くい虫被害木」の伐採予定木を確認してきました。今回は12本を予定しています。今回は対象から外れている木でもやられているものがあります。既に倒木となっているものもあります。整理していきたいと思います。

<Forest Runner / エコアカ室長>

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伐採予定木
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倒木

社有林巡視(村火)2016.01.28

冬の晴れ間、村火社有林の巡視に行ってきました。堀川ダム横を通る村道より上りました。ダムを越えたあたりより道路も雪に覆われています。

社有林も真っ白、積雪は40cm程度、ウサギやキツネと思われる足跡が見られました。

生長の森に設置されている定点カメラのデータを回収してきました。約1ヶ月間のデータです。雪が積もり始めたり、一旦溶けたり、そしてまた積もったりと、日々の変化を撮影し続けています。

<Forest Runner / エコアカ室長>

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エコアカ看板前
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マザーツリー
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生長の森
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生長の森全景
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村道
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定点カメラ前
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ウサギの足跡

認証木材、がんばれ!

2016.01.28付 日本経済新聞マーケット商品のページに「認証木材」のことが紹介されていました。(FSC記事_日経20160128 をご覧ください。)

FSC記事_日経20160128

「認証材」を使う動きが広がっている。価格が安定し高品質となる。環境配慮を消費者にアピールできる。

もちろん、三菱製紙のコメントも掲載されていました。

認証木材、がんばれ! FSC、がんばれ!

<Forest Runner / エコアカ室長>

エコアカ活動報告会

先週1/21(木)は、日中に地元で協力してくださっている方々(西郷村役場、西郷村教育委員会、那須甲子青少年自然の家、ならびに西郷村小中学校)を訪問ご挨拶し、夕方に活動報告会を行いました。寒く足の悪い中にもかかわらず、西白河森林組合様、みなみ製材所様、那須甲子青少年自然の家様、日本野鳥の会白河支部様にはご参加くださりありがとうございました。

エコアカの2015年の活動を、エコアカ通信2015にて振り返り、本年も引き続きご協力くださるようお願いさせていただきました。皆様からは、樹木や森のめぐみについてのいろいろなご意見、ご提案、情報をいただくことができました。本年のエコアカの活動に活かしていきたいと思います。

その中で、森林組合様より、幕末戊辰戦争・白河口の戦いでの激戦地となった稲荷山(白河市)にて巨木を伐採したときのエピソードが紹介されました。
以前、稲荷山の巨木を伐った時、幹を伐り進むチェンソーから火花が。よく見ると、戊辰戦争の時の鉄砲弾が出てきたとのこと。チェンソーの刃を替えて改めて伐り進めると今度は五寸釘。藁も。
木は異物をも巻き込みながら成長を続けます。巨木を伐ると、年輪から歴史を読むことができますが、年輪以外の歴史もタイムカプセルに載せて見せてくれます。
その伐られた巨木、年輪を数えたら樹齢350年はあったそうです。一人の人間なんてその年輪のたったこれだけ。巨木の偉大さと包容力に改めて尊敬。
と、いうことで、先週末、伐られた巨木の切り株を見にきましたが、見つけられませんでした。でも、今まだ歴史を記録し続けている別の巨木を尊敬とともにを見上げてきました。

稲荷山巨木3_20160123r 稲荷山巨木1_20160123r

<Forest Runner / エコアカ室長>

社有林巡視(赤仁田)2016.01.19

昨日の雪から一転して青空が広がる中を赤仁田社有林へ行ってきました。赤仁田エリアは「松くい虫」の被害が広がってきており、赤仁田社有林についても被害木の伐採を行う必要がでてきました。今回はその下見です。この後、大信庁舎、森林組合を訪問し、確認状況報告、今後の進め方の相談をしてきました。

厄介ですが、地道に対処していくしかないようです。

「松くい虫」被害は、欠入や村火社有林には現れていませんが、川谷地区にまで上ってきているようです。

<Forest Runner / エコアカ室長>

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「松くい虫」被害木(アカマツ)