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森林測定
体験学習

◎先生・指導者向けのページです。小学生の方はキッズコーナーをごらんください。

森林測定は、森の状態を把握し、必要な処置を行うための大切な測定であり、また、森林の蓄積(樹木の幹の体積の総計)を体感する上での動機付けになります。
エコシステムアカデミーでは、森林測定として次のメニューをご用意しています。

(1)木の太さ(直径)を測る

輪尺

木の太さは、成人の胸の高さ(胸高直径)で輪尺(りんじゃく)を使用して測ります。輪尺とは、右の写真のようにノギスを大きくしたようなものです。
なお、巻き尺で木の周りを測っても、計算は要りますが問題ありません。

(2)木の高さを測る

ワイゼ測高器

木の高さの測り方は色々ありますが、エコシステムアカデミーでは「ワイゼ測高器」を使用して木の高さを測ります。

(3)木の太さと高さから木の幹の容量(幹材積)を知る

エコシステムアカデミーでは「立木幹材積表」という表を使用して容積を求めますが、 次の式から求めることもできます。
「林野庁計画課編 立木幹材積表 東日本編」によると、

Log v = -5 + 0.673278 + 1.726305 × Log d + 1.227196 × Log h

「立木幹材積表調整説明書 - 福島県」によると、アカマツでは、

Log v = -4.23441 + 1.88000 × Log d + 0.98363 × Log h

ただし、v:幹材積(m3), d:胸高直径(cm), h:樹高(m)です。
樹高25m, 胸高直径28cmでは、
林野庁式では0.7710m3, 福島県式では0.7266m3とちょっと違います。

なお、幹材積に木の比重をかければ木の重さがでますが、木の種類によって比重は大きく違います。
ちなみに、アカマツ生木では、比重0.96から1.07程度と言われてます。

《参考文献》
環境省自然環境局 生物多様性センターの巨樹・巨木林調査のページの中段、
「巨樹・巨木林計測マニュアル(平成20年/ 改訂版)(PDFファイル:3.5MB) 」
林野庁計画課監修 (1970) 立木幹材積表 東日本編.
福島県林業試験場 (1978) 福島県民有林アカマツ会津地方スギ―立木幹材積表調整説明書. 福島県林試研報 10 : 1-43.

なお、エコシステムアカデミーでは、簡単に作成できる、木の高さを測るための「木のたかさ測定器」をご用意しています。
授業、野外観察などにご活用ください。→キッズコーナー「木のたかさをはかろう」へ

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