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紙すき体験

一般的には入手の難しい純パルプ(広葉樹パルプ、針葉樹パルプ)を使い、手すきではがき大の紙を作ります。(所要時間90分程度)

(1)紙すき体験の前に、エコアカインストラクターから紙をすく方法、安全面の注意などを解説します。

講義風景

(2)あらかじめ用意しておいた1%パルプ溶液500mLを、すのこをひいた木の枠にゆっくり注いでいきます。
注ぎ終わって、ある程度水が切れたら、木の枠を外してろ紙をあて、余分な水分を吸わせます。
その後ゆっくりとすのこを剥がします。

枠を外したところ

(3)ろ紙にはさんだ紙を、さらに新聞紙と板をあて、体重をかけて脱水(紙の水分を絞る)します。

体重をかけ水分を絞る

(4)脱水した紙を、アイロンを使用してさらに乾燥させます。このとき、安全のために指導員が指導し、軍手を履いてアイロンがけします。
充分に乾燥させ、できた紙の重さを量ります。
1%のパルプ溶液500mLから紙を漉きますので、計算値では5gの紙になります。

アイロンで乾燥

◎また、同時に新聞紙と水をミキサーにかけ、パルプ化し、古紙に見立てて紙をすきます(一番上の写真は新聞紙からの紙すきの様子です)。単に新聞紙をパルプ化しただけでは、黒ずんだ紙にしかなりません。
一般的に、古紙から再生紙として白い紙を得るためには、パルプ化した後に脱墨(だつぼく−インキを取り除く工程)、漂白、精選(紙にならない短い繊維やゴミを取り除く)工程が必要なことも学びます。

◎広葉樹パルプ、針葉樹パルプの違いについて

針葉樹パルプは、広葉樹パルプより繊維の長さが長いため、引き裂きにくくなります。また、針葉樹パルプで作った紙は、広葉樹パルプで作った紙よりボコボコしています。この体験では、広葉樹パルプと針葉樹パルプを使って2枚紙をすき、その紙質の違いを体験します。

【ご注意】紙すき体験で作った紙は、通常の筆記用の紙とは違い、文字がにじみます。これは、にじみ防止等の薬品を使用していないためです。
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