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「紙すき」とは、木を煮てせんい分を取り出した「パルプ」を、水で溶いて紙にする作業です。
この体験学習では、紙の工場でできたパルプを使って、紙を作っていきます。
【その前に】インストラクターから、紙すきに関する説明や注意があります。
とくに、紙を乾かすためにアイロンをつかいますので、やけどには注意してください。
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(1)パルプを1%の溶液にします。
(ここはインストラクターがあらかじめ用意します)
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(2)パルプ溶液500mLを、「すのこ」をひいた木のわくにゆっくり注いでいきます。
あまり急いで注ぐと、紙の厚さがかたよりますので、なるべく厚さが同じになるようにします。
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(3)注ぎ終わって、ある程度水が切れたら、木のわくを外します。
このときはまだたっぷり水を含んでいるので、お豆腐のような状態です。
次に、インストラクターから「ろ紙」をもらい、あまった水を吸わせます。
水を吸い取ったら、慎重に「すのこ」をはがします。
ゆっくりやらないと、紙がやぶけてしまいます。
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(4)インストラクターから「ろ紙」をもらって、紙をはさみ、さらに新聞紙と板をあて、体重をかけて紙に残っている水を絞りとります(脱水)。
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(5)充分に水を絞りとっても、まだぬれた紙のようになっていますので、アイロンを使用してさらに乾燥させます。
乾燥の終わりは、色がまっ白にかわり、ぱりっとした紙になるのでわかります。乾かすのには、結構時間がかかると思います。
乾燥が終わったら、できた紙の重さをはかります。
1%のパルプ溶液500mLから紙をつくりますので、5gの紙になればオッケーです。
【注意!】アイロンは熱いのでやけどします。かならず両手に軍手をはいてアイロンがけします。そのほかインストラクターの指示にしたがってください。
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(6)さらに時間があれば、
1.もみじなどの葉っぱ、色紙などを加えて紙を作ります(「すきこみ」といいます)。
2.色紙からパルプをつくったらどうなるのか、やってみます。
3.新聞紙をパルプ化し、紙をつくってみます。あまりの黒さにびっくりします。
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